低血圧 症状 貧血

低血圧と貧血の違いは?症状はどう?

「私って貧血気味だから・・・満員バスに立っているとめまいがして倒れそうになったしまう」

 

混雑バス

 

そんな感じで『めまい=貧血』みたいなイメージがありますが
もしかしたら、そのめまいに症状って貧血ではなく低血圧かもしれません。

 

低血圧と貧血って一緒じゃないの?何か違いでもあるの?
と思われた方もいるかもしれません。

 

低血圧と貧血って症状は似ているのですがまったく違うのです。

 

貧血も低血圧もどちらもフラフラしてめまいがしたりしますが
貧血は血液の中の赤血球の数が足りなくなる状態を指しています。

 

低血圧について解説する医師

 

血液の中には

  • 液体成分
  • 固形成分

 

にわかれています。

 

液体の中に固形成分がたくさん入っているのです。

 

固形成分の中には

  • 白血球
  • 赤血球
  • 血小板

 

があります。

 

固形成分の中の赤血球の数が少ない状態が貧血です。
つまり、血液が薄くなっている状態が貧血ということです。

 

赤血球は酸素や栄養を全身に送り届ける役割があります。
だから、赤血球の数が少なくなる貧血になると
酸素を全身に送り届けるのが難しくなるので息切れがします。

 

息切れは、「ハーハー」と呼吸数が増えることですが
呼吸数が増えることで、少しでも多くの酸素を取りいれようと
体が反応しているわけです。

 

もちろん、脳に送る酸素の量も減るわけです。
その結果、めまいの症状がでることがあるのです。

 

貧血によるめまい

 

ただ、貧血の程度によって症状は変わってきます。

 

続いて低血圧について説明します

 

低血圧は血圧が低い状態を指します。
血圧は心臓が全身に血液を送ろうとするときの力です。

 

この力(血圧)はどうやって測っているか?というと
血液が血管の壁を押す力として測っています。

 

だから、血圧は心臓で測る必要はありません。
血圧計を腕に巻くなどして測ることが出来るわけですね。

 

血圧計

 

血管は全身、どこにでもありますから。
血圧が低いということは全身に血液を送る力が不足している状態です。

 

だから、血液を脳に送る力も落ちるため
めまいや立ちくらみなどの症状がでるわけですね。

 

最後にまとめますと、貧血は赤血球が不足している状態なので
いくら血圧が正常でも脳に届く赤血球の量が少ないので
めまいや立ちくらみの症状が出るのです。

 

これに対して低血圧は赤血球の量は正常でも全身に血液を送る力が不足しているので、
脳に送る血液の量が不足するからめまいや立ちくらみの症状がでるのです。

 

したがって貧血と低血圧は似た症状が出ますけど
まったく違いますので、ご注意ください。

 

当然治療法も違います。

 

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