腎性高血圧のメカニズムについて
高血圧になる原因は色々ありますが
腎機能の低下で発症する腎性高血圧を知っていますか?
腎臓には5つの主な機能があります
- 尿をつくる
- 体内環境を一定のバランスを保つ
- 血圧を調節する
- 血液(赤血球)をつくる働きを助ける
- ビタミンDの活性化
の5つの機能です。
腎臓の障害が進むと血流量が増え血圧が上がり高血圧になります。
また高血圧が続くと腎臓の障害も重くなります。
腎性高血圧のおきるメカニズム
腎臓の尿をつくる機能が低下することで、
尿として排出するべき水分やナトリウムを排泄できなくなります。
その結果、体内に水分やナトリウムが貯まり血液量が増えるわけです。
それから腎臓から分泌されるレニンという酵素が増加し高血圧を引き起こします。
レニンは血圧を上昇させる作用があり腎臓が正常な場合は
血圧を一定に保つ手助けをしています。
しかし腎臓の機能が低下すると
レニンの分泌量が増え高血圧になるわけです。
腎臓は末梢血管でできています。
正常な場合は老廃物を含んだ血管は腎臓で濾過されて心臓へ戻ります。
しかし腎臓の機能が低下すると末梢血管が硬くなり血液が流れにくくなります。
そのために末梢血管の抵抗が大きくなり血圧が更に上がることになるのです。
腎臓の機能が低下すると老廃物が排泄されなくなります。
血液の量が増え血圧が上がることがわかります。
さらに、血圧が上がれば腎臓の負担も増えます。
その状態が続けば腎臓の機能はますます低下してしまうわけですね。
腎臓の機能を守るためにも血圧のコントロールを心がけましょう。
こちらも参考に!⇒肺動脈性肺高血圧症とは?
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