アルドステロン症はどんな場合に手術をするの?
アルドステロン症は副腎に腫瘍ができることが原因で起こる病気です。
副腎は腎臓の横にある小さな臓器です。わずか2〜3pくらいしかありません。
そんな小さな副腎でも誰もが一度は耳にしたこともある、
アドレナリンやみなんさんが嫌うステロイドを分泌する大変重要な働きをしているのです。
また副腎は今回の記事のテーマでもあるアルドステロンというホルモンも分泌しています。
アルドステロンは血圧を上げる作用があります。
アルドステロン症になるとアルドステロンの分泌量が増え高血圧になります。
治療としては過剰に分泌されたアルドステロンの作用を抑えるお薬を使用します。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒アルドステロン症の治療薬は?
しかし、血液検査でカリウムの数値が高い方はアルドステロン症の治療薬を使用できません。
突然死するリスクがあるからです。
そんな場合には手術をおこないます。
アルドステロン症でおこなう手術について
まず副腎は左右に存在する腎臓に1個ずつあります。
つまり副腎は2つあります。
もし片側の副腎にだけ腫瘍ができているなら、
腫瘍ができているところを部分的に切除するか副腎全体を摘出します。
では両側の副腎ともに腫瘍ができている場合はどうするのでしょう?
副腎を両方とも摘出すると副腎不全を起こします。
副腎はアルドステロン以外にもステロイドやアドレナリンなどのホルモンを分泌していますから、
副腎がまったく機能しない副腎不全になると生きていくことが難しくなります。
両方の副腎に腫瘍があっても部分的に摘出できるなら手術を行います。
部分摘出なら術後日常生活を問題なく起こることが可能です。
もし両方の副腎を全摘出しないといけないなら
手術は断念せざるをえません。
以上でアルドステロン症の手術に関する解説を終わります。
こちらも参考に!⇒アルドステロン症の原因は?
アルドステロン症について詳しく解説された書籍です
⇒原発性アルドステロン症診療マニュアル改訂第2版 [ 成瀬光栄 ]
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