水銀血圧計の原理はどうなってるの?
水銀血圧計の原理ってどうなっているのでしょうか?
まず水銀血圧計の動画をご覧ください。
水銀血圧計は水銀という物質をうまく利用した血圧計です。
水銀は金属なのに液体です。
そもそも、このこと自体が珍しいです。
水銀の比重は13.456。
4℃の水の比重は1です。
これは同じ大きさの器の中に水を入れた場合と水銀を入れた場合では
約13.456倍水銀の方が重くなるという意味です。
血圧という圧力を水銀血圧計にかけた場合、
たとえば水なら1メートル34センチメートル浮くなら
水銀なら10センチメートルしか浮きません。
だから水で血圧計を作ろうと思ったら、水銀血圧計より
少なくとも13倍以上の高さのものを作らないと成立しません。
ちなみに10センチメートルは100ミリメートル(mm)です。
血圧計の単位はmmHgですね。
水銀の元素記号はHgです。
つまり、mmHgとは水銀が何ミリメートル浮くか?を表す単位なわけです。
次に水銀血圧計はこちらの動画のように使います
上記の動画をご覧になっていただくと水銀血圧計の使い方がよくわかるでしょう。
まず上腕に腕帯を巻き、圧迫します。
少しずつ圧迫していくと、ある強さのところで
上腕を走っている動脈の血液の流れが止まります。
それが上記動画2分くらいのところで
『脈が触れなくなったら』と記載されているところです。
次にゴム球をゆるめると血液が流れ始めます。
そのとき、動画で先生は聴診器を腕に当てていますがコロトコフ音という音を聞いています。
コロトコフ音が聞こえた状態が血流が流れ始めた状態です。
コロトコフ音はこちらの動画でご確認ください。
コロトコフ音が聞こえ始めたときの水銀血圧計の値が収縮期血圧(上の血圧)で
コロトコフ音が消えたときの水銀血圧計の値が拡張期血圧(下の血圧)です。
以上が水銀血圧計の原理でした。
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