起立性調節障害の治療薬メトリジンの注意点とは?
起立性調節障害はうつ病と誤診されやすい病気の一つです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
起立性調節障害もうつ病もやる気や集中力がなくなる病気だからです。
でも、起立性調節障害で使用するお薬とうつ病で使用するお薬は全く違います。
もし本当はうつ病なのに誤診されて起立性調節障害のお薬を飲むのは危険です。
今回ご紹介する起立性調節障害の第1選択薬であるメトリジンは血圧を上げる作用があります。
うつ病の患者さんは別に血圧が低いわけではありません。
だからメトリジンを飲んでしまうと血圧が上がりすぎてしまい
お薬の影響で高血圧の状態になってしまうわけです。
そういった意味ではメトリジンを使用する注意点として
起立性調節障害かどうかしっかり診断してから使うということです。
もう少し詳しくメトリジンの注意点を記載させていただきます
『メトリジン』は起立性調節障害を根本的に治すお薬ではありません。
あくまで対症療法のためのお薬です。
つまりメトリジンは起立性調節障害によるめまいや
立ちくらみや集中力の低下といった症状を消すお薬だということです。
もしメトリジンが根本的に治すお薬であるなら軽い起立性調節障害でも使うべきでしょう。
でも、メトリジンは症状を消すだけのお薬ですから
症状の軽い起立性調節障害の場合には服用しない方がよい場合だってあります。
症状が軽いということは血圧も正常に近いわけです。
そんな状態でメトリジンを使用したら上の血圧(収縮期血圧)が200oHgくらいになってしまうかもしれません。
別の記事でも書いていますが上の血圧が200oHgを超えると
脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしやすくなり大変危険です。
したがって、メトリジンを服用してもよいのは
起立性調節障害だとはっきりわかっていて
しかも症状がかなり重度だとお医者さんが判断した場合だけです。
それでも、メトリジンを服用したら高血圧になるようであれば
お医者さんと相談の上、お薬をかえてもらうなどの対処も必要でしょう。
以上が起立性調節障害でメトリジンを使用する際の注意点でした。
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