術後に低血圧を起こす原因とは?
普段の血圧は正常な方でも手術後、低血圧になる場合があります。
なぜ術後になると低血圧になるのでしょうか?
この記事では術後に低血圧を起こす原因について解説します。
術後に低血圧になる原因は?
麻酔の影響
手術には麻酔がつきものです。麻酔には血管を拡張させる作用があります。
手術中、血管は拡張した方がよいです。
なぜなら血管が収縮すると血圧が上がります。
もし手術中に血管を切ってしまったら勢いよく血が「ピュー」っと噴出してしまい、
輸血が必要になる可能性があるからです。
そのため麻酔薬には血管を拡張させる作用があるのです。
血管が拡張すると血圧が下がります。
また、背中に打つ麻酔薬は交感神経といって
血管を収縮させて血圧を上げる神経の働きを阻止します。
そのため、逆に血管は拡張して低血圧になるのです。
出血の影響
手術は出血がつきものです。
皮膚を切開するときにも出血しますし血管を切っても出血します。
出血して血液が失われると血圧が下がります。
心臓から全身に送る血液量が減っているので血圧を上げる必要がないからです。
血圧は心臓から全身に血液を送るための圧力です。
そもそも血液が少ないなら圧力をかけなくても心臓から血液を送り出すことが出来ます。
だから出血を伴った手術後には低血圧になることがあるわけです。
ただ、麻酔であっても出血であっても手術後、時間がたてば自然と元の血圧に戻ります。
以上、術後に低血圧になる原因は
- 麻酔の影響
- 出血の影響
この2点が大きいです。
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