起立性低血圧の原因とは?
「朝目が覚めてもつらくて起き上がれない」
「座っていて急に立ち上がろうとすると目の前が真っ暗になる」
そんな症状があるなら、もしかしたら起立性低血圧かもしれません。
この記事では起立性低血圧の原因について解説します。
起立性低血圧の原因は?
まず起立性低血圧は低血圧の一種です。
低血圧とは収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg以下
拡張期血圧(下の血圧)が60mmHg以下の状態をいいます。
ではどうして立ち上がろうとしたときに低血圧になり
めまいや立ちくらみの症状が起きることがあるのでしょう?
私たちの体って立っていても座っていても寝ていても
どんな状態であっても脳に血液を送るようにできています。
どうやって脳に血液を送っているか?といういと
心臓が脳に血液を勢いよく押し出しているからというのは当然のことですが、
他にも神経の働きも重要です。
自律神経という神経の活躍も脳に血液を送るのに重要です。
自律神経は血管を拡張させて血圧を下げたり
血管を収縮させて血圧を上げたりします。
たとえば興奮したら自律神経の影響で血管を収縮させて血圧を上げ
寝る前など、リラックスしているときには血管を拡張させて血圧を下げます。
また、血圧は高い方が低いよりも血液を脳に送る力が強いです。
たとえば、寝ているときには脳の位置と心臓の位置は水平なので
血圧が高くなくても、脳に血液を送ることができます。
でも、立っている時には血液は重力の影響で足元に沈みやすくなるので
血圧が高くないと脳に血液を送るのが難しくなるわけです。
ここまでが前提です。
起立性低血圧は座っている状態から急激に立ち上がるときに起こる低血圧のことです。
座っている状態で心臓から脳に血液を送るのと
立っている状態で心臓から脳に血液を送るのだったら
どちらの方が血圧が高くないといけないでしょうか?
答えは立っているときですね。
座っているより立っている方がより重力の影響を受けて
血液が足元に沈みやすいからです。
座っている時の足の状態と立っているときの足の状態を考えてみましょう。
立っているときの足の状態の方がより血液は足に沈みやすいことは想像に難くないでしょう。
ただ座っている状態から立っている状態に急激に姿勢が変わると
自律神経も一瞬では対応できないことがあります。
そうなると、一瞬ですが自律神経がうまく対応できず
血圧を調節できなくなることがあるのです。
そのため脳に血液を送り込めません。
結果、脳が貧血状態になり
めまいや立ちくらみの症状がでることがあるのです。
これが起立性低血圧の原因です。
特に座った状態の血圧と立っているときの血圧の差が
20以上ある場合を起立性低血圧というお医者さんもいます。
もし心当たりがある方は
血圧計を使って、座った状態とたった状態で
自分の血圧を実際に確かめてみるとよいでしょう。
自宅に血圧計のない方は、
こういったデジタル式の血圧計を購入しておきましょう。
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