酔い止めのお薬とメトリジンの関係
急に立ち上がると目の前が真っ暗になり倒れる方ほど
乗り物酔いになりやすいというデータがあります。
特に思春期の子供さんに多いです。
急に立ち上がると目の前が真っ暗になる症状でよるあるのが起立性調節障害です。
起立性調節障害も乗り物酔いもどちらも
自律神経の調節がうまくいっていない場合に起こります。
自分の意思で動かせない筋肉を動かす神経が自律神経です。
たとえば、心臓を自分の意思で動かせる人はいないでしょう。
自律神経は心臓の鼓動を早くしたり遅くしたりすることができます。
心臓以外にも自律神経は血管を収縮させたり拡張させたり
胃や腸の動きを早くしたり遅くしたりすることもできます。
- 交感神経
- 副交感神経
の2つがあります。
交感神経は興奮したり緊張したりすると活発になる神経です。
副交感神経はリラックスしているときに活発になる神経です。
たとえば、運動をしたり敵に襲われたりしたり興奮したり緊張するので
自律神経でも交感神経が活発になります。
そのため心臓の鼓動はバクバクと早くなり、血圧は上がります。
逆に夜寝る前、リラックスしていると副交感神経が働きます。
そのため心臓の鼓動は遅くなり血圧は下がります。
乗り物酔いも起立性調節障害もどちらも自律神経の調節がうまくいかないために起こるのです。
だから乗り物酔いを起こしやすい人は起立性調節障害になりやすいわけです。
起立性調節障害は失神を起こすこともあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒起立性調節障害でなぜ失神が起こることがあるの?
ある研究データでは失神を起こしやすい子供さんの約7割は車酔いもあるということです。
結局何が言いたいか?というと
もし乗り物酔いがひどいからと酔い止めのお薬を飲んでも
まったく効果がなかったなら、起立性調節障害のお薬を飲んだ方がよいかもしれないということです。
起立性調節障害のお薬はメトリジンです。
メトリジンは自律神経を刺激して血圧を上げるお薬です。
車酔いも起立性調節障害もどちらも10代の子供さんに起こりやすく
原因が自律神経の調節障害にあります。
そう考えると、酔い止めのお薬が効かないなら
メトリジンというお薬に変更するという考え方はおかしくないということですね。
実際、こういった考え方でお薬を処方するお医者さんは多いです。
以上、メトリジンと酔い止めの関係について解説しました。
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