入浴による血圧の変動について
入浴による血圧の変動について解説します。
血圧の正常値は一般の健康な大人で130〜80mmHgです。
入浴中血圧が30〜90mmHg下がると心筋梗塞、脳卒中を起こし、
失神して溺死する危険性があります。
脱衣場の暖房はほとんどのご家庭されていません。
温かいリビングから急に寒い脱衣場で衣類を脱ぐと
体の表面温度が約10度下がります。
体温が下がると、血圧は寒冷刺激により血圧は急激に上がります。
寒冷刺激とは冷たい刺激は、痛みの刺激に分類され、
その情報は延髄の循環中枢に伝えられます。
そして血管収縮神経である交感神経の活動が高まり
血管が収縮し、血圧が急激に上昇します。
過剰な交感神経の刺激は血圧の上昇だけでなく
- 冷え性の悪化
- 免疫力の低下
- 睡眠障害
などの様々な症状を引き起こします。
入浴による血圧の変動はこのようになります。
お風呂に入り脱衣所で服を脱ぎ、体が冷えて血管が収縮し血圧は上がります。
湯船に入った瞬間、交感神経が刺激を受け
心臓から送り出される血液の量が増えて血圧はさらに上昇します。
しばらく湯船につかると身体が温められ
血管が拡張され血圧は元に戻ろうと下がってきます。
湯船から上がり脱衣室でまた体は冷やされ
血管が収縮して血圧が再び上がる。
入浴時に血圧の振れ幅を少なくするためには室内の温度差を無くすことです。
脱衣場の暖房やシャワーでお湯を入れることにより
お風呂場の温度を上げておきましょう。
12月〜1月は気温が下がり入浴中の事故も急増します。
高齢者や持病のある方は特に注意しましょう。
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