起立性調節障害とうつ病の違いとは?
「やる気がでないし、勉強にも集中できない」
そんな思春期の子供さんは多いです。
そこで心配になり家族と一緒に病院に行ってみると
「うつ病の可能性が高いですね」といわれることがあります。
ただうつ病と似たような症状がでる病気に起立性調節障害があります。
起立性調節障害は座った状態から立ち上がった時に
起こる立ちくらみやふらつきなどの症状がでる病気です。
座った状態から急に立ち上がると
重力の影響で下半身にたまった血液を心臓に戻すことができないことがあります。
血圧は心臓から全身に送る血液量が関係しています。
つまり、心臓から全身に送る血液量が少ないと低血圧になるわけです。
起立性調節障害の方は、立ち上がって下半身にたまった血液を心臓に戻す力が弱いため
心臓から全身に送る血液量が不足し低血圧になります。
そして心臓から脳に送る血液量も不足するため、
脳に悪影響がでて、ふらついたり集中力が落ちたりするわけです。
起立性調節障害は10代前半の子供に多い病気です。
思春期でもあるため、うつ病と間違われやすいです。
この記事ではうつ病と起立性調節障害の違いについて解説します。
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うつ病と起立性調節障害の違い
うつ病と起立性調節障害の最大の違いは、
集中力が落ちるとかやる気がでないといった症状がでる時間帯です。
うつ病の場合には午前中も午後も1日中集中力ややる気がでません。
でも、起立性調節障害の場合、やる気や集中力がでないのは午前中だけです。
起立性調節障害のお子さんの場合には午前中はやる気がないのに、
午後になると他のお子さんたちとまったく同じように元気に走り回ったりできます。
もちろん勉強に対するやる気や集中力も同じです。
でもうつ病のお子さんだとテレビさえも集中してみることができません。
面白いテレビ番組でも笑うことが1日中ありません。
ここが起立性調節障害とうつ病の最大の違いです。
起立性調節障害だと神経内科や循環器科を受診すべきですし
うつ病だと心療内科を受診すべきです。
受診する科が違うと、適切な診断治療を受けることができません。
そういった意味でも、あなたのお子さんの症状が午前だけなのか、
それとも1日中なのか?よく見極めるようにしましょう。
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