肺動脈性肺高血圧症とは?
この記事をご覧のあなたは「肺動脈性肺高血圧症とは何のことだろう?」
と疑問に感じている方だと思います。
肺動脈性肺高血圧症という用語を分解して考えてみましょう。
まずは肺動脈からです。肺動脈は心臓から肺に血液を送る動脈のことです。
肺高血圧症は肺動脈の血圧が異常に高くなる状態です。
つまり肺動脈性肺高血圧症とは
心臓から肺に向かう肺動脈の血圧が異常に高くなっている状態をいいます。
ではなぜ肺動脈の血圧が高くなるのでしょうか?
肺の血管が細く硬くなってしまい、血液の流れが悪くなっているからです。
水道のホースでたとえてみたらわかりやすいかもしれませんね。
ホースだって細いものより太いものの方が水が流れやすいです。
でもホースが細いなら同じ量の水を通そうと思ったら
水圧を上げて勢いをつける必要があります。
これと同じで肺の血管が細くなっているなら
血圧を上げるしか血液を送る方法がないわけです。
血液は酸素を全身に送る役割があります。
血管が細くなっても一定量の血液を送らないと
全身が酸欠状態になってしまいますから血圧を上げるしかないわけです。
「どうして肺の血管が細く硬くなってしまうの?」
と疑問に感じてしまう方もいるでしょう。
ですが、なぜ肺の血管が細く硬くなってしまうのか?
原因は今のところわかっていません。
だから肺動脈性肺高血圧症は難治性呼吸器疾患として
難病指定されているのです。
肺動脈性肺高血圧症は日本全国に約2,600名います。
肺動脈性肺高血圧症になると全身に血液を送る能力が落ちます。
つまり全身に酸素を送る能力が落ちるわけです。
そのため運動をすると、すぐに息苦しくなったり
すぐに疲れてしまったりといった症状がでます。
さらに病気が進行すると足がむくむこともあります。
もしそういった症状があり
病院で肺動脈性肺高血圧症だと診断された場合にはお薬で治療します。
肺動脈性肺高血圧症は肺の血管が細くなることで起こる病気ですから
肺の血管を拡げるお薬を使用します。
体がむくんでいるようなら利尿剤を使用して
大量のオシッコを出す治療を行うこともあります。
以上、肺動脈性肺高血圧症とはどんな病気かについて解説しました。
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