高齢者が低血圧になる3つの原因とは?
高齢者が低血圧になる原因は何でしょうか?
低血圧とはWHOでは次のように定義しています。
収縮期血圧(上の血圧)が100mmHg以下
拡張期血圧(下の血圧)が60mmHg以下
が低血圧です。
高齢者の低血圧の原因について解説する前に
血圧について簡単に解説します。
血圧=心臓から出て来る血液の量×手足などの末梢の細い動脈の収縮度合い
であらわされます。
つまり・・・
心臓から出て来る血液の量が少ない
あるいは
末梢の細い動脈の収縮が弱い
と低血圧になります。
これが前提です。
高齢者が低血圧になる原因3つとは?
座っている、あるいは寝ている状態から急に立ち上がることで起こる低血圧です。
どんな人でも急に立ち上がると血圧は下がります。
でも正常であれば、すぐに血圧が元に戻るのです。
ところが起立性低血圧の方は急に立ち上がると低血圧のままなので
めまいや立ちくらみの症状が出るわけです。
起立性低血圧は高齢者でなくても起こります。
ただ、高齢者の方はセンサーの働きが悪くなるのです。
センサーとは血圧が急に低くなったことを感じる
頸動脈にある圧受容器と呼ばれるものです。
つまり高齢者の方は圧受容器の働きが悪くなります。
そのため、急に立ち上がって低血圧になっても、すぐに元に戻せず
めまいや立ちくらみの症状が出やすいということです。
もし起立性低血圧かどうか?白黒つけたい方は
神経内科などで検査を受けて診断してもらいましょう。
詳しい検査方法はこちらの記事をご覧ください。
⇒起立性低血圧かどうか検査する方法
食事をした後、低血圧になることがあります。
食事をすると、「胃に血液が集まるから眠くなる」というのを聞いたことありませんか?
つまり、食後は胃などの臓器に血液が集まります。
となると、心臓に集まる血液量が減ります。
先ほども申しましたね。
血圧は心臓から出て来る血液の量が関係しています。
血圧=心臓から出て来る血液の量×手足などの末梢の細い動脈の収縮度合い
ですから。
ということは、食後は心臓に集まる血液量が減るので
当然、心臓から出ていく血液量も減り低血圧になりやすいわけです。
これが食後性低血圧です。
食後性低血圧は高齢者になればなるほどなりやすいと言われています。
そういった意味では、食後はゆっくり休みましょう。
食後すぐに立ち上がると低血圧が起こり、めまいが起こるかもしれませんから。
お風呂に入った食後は血圧が上がります。
でも、お風呂に入ってリラックスすると、血圧が下がります。
特に高齢者は先ほども申しましたが
圧受容器の働きも悪くなっているので血圧が元に戻るのに時間がかかります。
湯船につかり、低血圧状態になっているのに
急激に立ち上がると、「バターン」と倒れてしまい頭を怪我する危険があります。
十分、気をつけましょう。
最後にまとめますと、
高齢者が低血圧になる原因は
- 起立性低血圧
- 食後性低血圧
- 入浴後低血圧
の3つです。
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